相手がすぐに答えられる質問から
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コミュニケーションスキルとして大事なのは、
「相手に対して大きなビジョンを聞く前に、小さな質問をいくつかに分けて行うこと」
です。
コミュニケーション能力やコーチングを学び始めたころの失敗
相手から引き出すことの醍醐味を知って、
「よーし、相手から意見を色々引き出すぞ!」
と力んでしまう人が多いです。
ケース1
コーチングやコミュニケーションスキルに目覚めた人がいたようで、
- 「〇〇さんってどういうビジョンを持っているんですか?」
- 「会社をどうしていきたいんですか?」
と何の前触れもなく、いきなり大きな質問をしてきました。
しかも朝一番にです。
頭は回らないし、上司先輩としていい加減なことは答えられないので、とても息苦しくなります。
ただし、経営者としては長期ビジョンを持っておかなければなりません。
こういった質問に対してはすぐに答えられるように、ビジョンや自分の主張を持っておかなければなりません。
コーチングの基本は相手から引き出す
いきなり相手の懐に入って引っ張り出すような質問は逆効果です。
よくあるのは、先の話とは逆に、コーチングやコミュニケーションを学び始めたばかりの上司が部下に対して、答えにくい質問を投げかけてしまうことです。
- 「この会社の中で将来どんなことを実現したいんだ」
- 「どんなことを、ここでやりたいんだ?」
などといきなり大きい質問をしてしまう。
しかも、「引き出すぞ!」という顔をして、グイグイ質問してしまうものですから、聞かれた方がたまりません。
ただでさえ答えにくい質問が余計に答えにくくなってしまう状況です。
小さいものから徐々に
大きい質問に答える為には、自分の意識をしっかりと深く入り込ませる必要があります。
大きな質問に答える側にも、心持ち準備が必要となります。
朝起きたばかりで、まだ体が眠っているような状態の時に、いきなり重たい焼肉を食べさせられるようなものです。
相手との間に深い親密感がなければなおさらです。
コミュニケーションにもウォーミングアップは必要
人は基本的に不快なことはなるべくしたくないものです。
まず、相手の意識を「小さい質問で慣らす」必要があります。
上司先輩であれば部下に、
- 「昼ごはん何食べた?」
- 「子供の運動会いつ?」
- 「その髪型いいね!どこでカットしてもらったの?」
といった、日常の何気ない、相手が抵抗感なく答えられる質問をいくつかします。
それから意識を徐々に内側に向けていく。
大きな質問もするのは、それからです。
まとめ
相手から多くを引き出すためには、
「大きなコミュニケーションを取る前に、コミュニケーションのウォーミングアップをすること」
です。
「小さい、必ず答えられる質問からしていく」
それが鉄則です。