答えは必ず相手の中にある
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コーチは言葉とともに信頼しているという気持ちを、相手に伝えなければなりません。
それに対してコーチは、
「きっと応えてくれる。」
「必ず答えは相手の中にあると信じる。」
焦らず、辛抱強く待つことです。
コーチとは
コーチとは、「相手の自発的な行動を促せる人、そして相手の中に既にある能力や技術を引き出すことのできる人」です。
コーチングをしていると、最初は「相手から引き出す」という風にこちらから提案することが多いです。
コーチというよりコンサルタント。
ちょっと気の利いた提案が浮かばないとかなり息苦しさを感じます。
頭では、
「自分は相手の自発的な行動や言動を促すんだ」
と思っているので、
コーチを受ける側が
「これはどうしたらいいんでしょうか?」
と聞いてくると、
「まず、あなたはどんなことができると思いますかと?」
質問します。
質問を質問で返す、一見悪い事をしているように感じます。
しかし、相手が答えられない時のことを想定して、
「なるほどさすがですね、コーチ!」
と思ってくれるような提案をしようと焦ってしまうことが実はよくあります。
もちろん提案すること自体は悪いことではありません。
コーチングにおいても提案することが必要なことがよくあります。
相手へ信頼を持って質問し、答えを待つ
提案を考えながら、同時に相手の中の答えを引き出すことはできません。
いつからか、少し辛抱強く相手の答えを待つことができるようになりました。
そして、
「あなたにはどんなことができますか?」
という質問をした後、
たとえ相手が
「うーん…」
と悩んでいても、
じっと沈黙を守り、
「相手はきっと考えている。答えを出す。」
と自分に言い聞かせます。
そして不思議なことに、こちらが「待つ」というスタンスに立つと、相手から本当に
想像力豊かな、これは使える!というようなアイデアがいくつもいくつも出てくるのです。
言霊(ことだま)
言葉には魂があります。
それを言霊と言います。
言葉にどんな気持ちをのせるかによって、相手に与える心理的影響は全く変わってきます。
相手から何かを引き出そうとするセリフを使ったとしても、その言葉に対して信頼がこもっていなければ、相手から何も引き出すことはきっとできないでしょう。
まとめ
今度、後輩部下があなたに相談を持ちかけたら、たとえどんなに素晴らしい提案が浮かんだとしても、
あえて相手に聞いてみてください。
「あなたならどうしようと思うの?」
それに対する答えは、
「必ず相手の中にある」
という信頼を込めてその質問を投げかけます。
そして辛抱強く待ちます。
そうすることで、後輩部下からクリエイティブなアイデアがたくさん出てくることでしょう。