コーチングの極意は質問すること
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ティーチングとコーチングの違い。
ティーチングはまず人に教えることを優先とします。
コーチは教えず、質問を投げかけ、考えさせることを優先します。
聞き手がいるかどうか
会社の部下や顧客は、頭を整理するため、新しい考えを作り出すために最良のブレーンストーミングを求めます。
ブレーンストーミングとは
企業における創造性開発方式の一つ。米国のA.F.オズボーンの提唱による。10〜15人を集めて行う団体的方法で,一つの問題についてあらゆる角度から討論し,その場で回答を求め,短時間に大量のアイデアを得る方法。ルールとして,自由奔放が歓迎され,他人の発言への否定的・批判的発言は禁止される。
→関連項目デルファイ法
とあるエピソード
彼はテニスのレッスンプロとして活躍しています。ある時スキーのインストラクターをしている友人にテニスのコーチを依頼しました。
予想としてはスキーのインストラクターにテニスのコーチができるわけない、という考えを持たれる方が大勢だと思います。
ただし、結果は予想以上のものでした。
このスキーのインストラクターをしているコーチは、テニスのレッスンプロのコーチよりも教え方がはるかに上手かったのです。
正確には教えるという表現ではなく、彼はコーチングをしたのです。
テニスの腕前はもちろん素人です。
テニスを習う生徒から「引き出す」ことや生徒に「気づきを与える」ことに関して、十分にコーチとしての才能を持ち合わせていた訳です。
教えることをするのではなく、質問をする技術
スキーのインストラクターをしている彼は、テニスの技術に関して、もちろん詳しく知る由もありません。
彼が行ったことは教えるティーチングをするのではなく、テニスを習う生徒達に色々な質問をしたことです。
よくありがちなテニスのコーチは、「ボールをよく見て!」と言います。
しかし、彼は「ボールはどんな回転をしていますか?」と質問したのです。
すると本来見えない回転を見ようとするため、結果として生徒はボールをよく見る事に繋がったのです。
もちろんそれよりも前に生徒たちはボールをよく見ていたつもりです。
ただ、これは「つもり」であって、テニスのコーチが要求している、ボールの見方とは違うものだったのです。
しかし、テニスのコーチが要求しているボールの見方と、生徒のボールの見方の差を埋めるコーチング技術、質問の技術がなかったのです。
あるいはそういうことに気づいていなかったのです。
だから漠然と「ボールを見て!」という教え方になってしまうのです。
「教える側にとって当然のことであっても、
習う側にしてみれば理解できない場合がとても多く存在する。」
ということを知っておかなければなりません。
知識をどんどん与え続ける
顧客が目標を早く達成するためには、知識も技術もツールも必要になってきます。
しかし、それを全部コーチが与えるわけではありません。
コーチは顧客と共に知識や技術を共有し、どんな知識が必要なのか、どんな技術が必要なのかを一緒に見つけ出すことをします。
それがどうしたら身につくのか、どうしたら手に入れることなのができるのかを具体的にしていきます。
まとめ
コーチは教えるものではありません。
顧客などに対して目標を達成するために、必要な技術や知識、ツールを備えさせるのです。
このプロセスをがコーチングです。