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ひとや組織、チームを強固に創るために!TPOに合わせた行動学、成功する考え方



コミュニケーションのサプリメント

リマインドの必要性

何事も、誰かに思い出させてもらったり、

 

誰かと約束することで、

 

モチベーションを維持させることができるのです。

 

その時に必要になるのがコーチ。

 

コーチングマネジメントの技術になります。

 

 

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エピング・ハウスの忘却曲線


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この忘却曲線からも分かります。

 

人間は誰しも刺激や気づきがあったとしても、

 

それだけで継続することは難しいのです。

 


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誰かに思い出させてもらったり、

 

誰かと約束することで、

 

時間の経過があったとしても、

 

モチベーションを継続や維持させることができるのです。

 

その時に必要になってくる存在がコーチングマネジメントを理解したコーチです。

 

 

リマインドさせてくれる人物こそが、コーチ!

先日、彼は10日間の研修出張に行ってきました。

 

研修の直後は影響力も大きく、

 

「私も今回は目から鱗が落ちた思いです。」

「そうですか。それはよかったですね」

「今まで仕事に対するコミットが足りなかったように感じます。」

「なるほど」

「これから経営者の立場で仕事をしたいと思います。」

「頑張れよ!」

 

彼の受けた研修はとても内容の濃いものだったのです。

 

その効果は一週間も続きました!

 

そして二週間後、もちろんその後も仕事に役立っていている部分はあるのですが、

 

ほとんどのことは実行に移される前に失速してしまったようです。

 

 

原因は?

  1. できたことができなかった。その場では分かった気になっていたのだが、いざやってみようとすると分かっていなかった。パソコン教室に行って、その場はできたけれど、家に帰ってやってみたらまるで出来なかったという状態。
  2. やってはみるのだが、周囲の人間からの賛同が得られない。協力と理解が得られない。新しいことを試す時の周りからの抵抗感に挫折してしまう。
  3. 日常の業務が忙しく、新しいことをする時間が取れない、その中に熱が冷めてしまう。

といったものがほとんどです。

 

 

実行し続けるための条件

研修に何かしら気づきがあったことは事実です。

 

その時にモチベーションも上がりました。

 

しかし、それだけでは持続させることができません。

 

その時にわかったことを行動に移し、継続ていくためには、

  • 人や環境条件を整える
  • 今日もそれを行うための理由が必要

になります。

  • 朝の散歩
  • ダイエット
  • 禁酒
  • 禁煙

継続していかなければならないものはどれも皆同じです。

 

 

まとめ

コーチングマネジメントとしての役割は、

 

続けるための条件の「リマインド」。

 

それを

  • 思い出させてあげる
  • 誰かと約束する

ということです。

 

コーチがこの役割を果たします。

 

それは物事を継続して実行させるために非常に大切な役割です。

 

 

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答えは必ず相手の中にある

コーチは言葉とともに信頼しているという気持ちを、相手に伝えなければなりません。

 

それに対してコーチは、

「きっと応えてくれる。」

「必ず答えは相手の中にあると信じる。」

焦らず、辛抱強く待つことです。

 

 

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コーチとは

コーチとは、「相手の自発的な行動を促せる人、そして相手の中に既にある能力や技術を引き出すことのできる人」です。

 

コーチングをしていると、最初は「相手から引き出す」という風にこちらから提案することが多いです。

 

コーチというよりコンサルタント。

 

ちょっと気の利いた提案が浮かばないとかなり息苦しさを感じます。

 

頭では、

「自分は相手の自発的な行動や言動を促すんだ」

と思っているので、

 

コーチを受ける側が

「これはどうしたらいいんでしょうか?」

と聞いてくると、

 

「まず、あなたはどんなことができると思いますかと?」

質問します。

 

質問を質問で返す、一見悪い事をしているように感じます。

 

しかし、相手が答えられない時のことを想定して、

「なるほどさすがですね、コーチ!」

と思ってくれるような提案をしようと焦ってしまうことが実はよくあります。

 

もちろん提案すること自体は悪いことではありません。

 

コーチングにおいても提案することが必要なことがよくあります。

 

相手へ信頼を持って質問し、答えを待つ

提案を考えながら、同時に相手の中の答えを引き出すことはできません。

 

いつからか、少し辛抱強く相手の答えを待つことができるようになりました。

 

そして、

「あなたにはどんなことができますか?」

という質問をした後、

 

たとえ相手が

「うーん…」

と悩んでいても、

 

じっと沈黙を守り、

「相手はきっと考えている。答えを出す。」

と自分に言い聞かせます。

 

そして不思議なことに、こちらが「待つ」というスタンスに立つと、相手から本当に

想像力豊かな、これは使える!というようなアイデアがいくつもいくつも出てくるのです。

 

言霊(ことだま)

言葉には魂があります。

 

それを言霊と言います。

 

言葉にどんな気持ちをのせるかによって、相手に与える心理的影響は全く変わってきます。

 

相手から何かを引き出そうとするセリフを使ったとしても、その言葉に対して信頼がこもっていなければ、相手から何も引き出すことはきっとできないでしょう。

 

まとめ

今度、後輩部下があなたに相談を持ちかけたら、たとえどんなに素晴らしい提案が浮かんだとしても、

 

あえて相手に聞いてみてください。

「あなたならどうしようと思うの?」

 

それに対する答えは、

「必ず相手の中にある」

という信頼を込めてその質問を投げかけます。

 

そして辛抱強く待ちます。

 

そうすることで、後輩部下からクリエイティブなアイデアがたくさん出てくることでしょう。

 

 

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コーチング・カンバセーションとは

コーチはコーチを受ける人と共に同じ目標を持つ!

 

未来を創るコークリエイター!

 

コーチングを受ける人に気づきを与える!

 

コーチングカンバセーションとその方法!

 

 

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コーチング・カンバセーション

コーチは、コーチを受ける人が自由にアイデアを語ることができるようにしなければなりません。

 

そのためコミュニケーションを広げます。

 

その目的は、

  • コーチを受ける人が自分の中に秘めているアイデア考えに気付くこと。
  • そのアイデア考えを、さらに発展させるアイデアを見つけ出すこと。

です。

 

コーチは、コーチを受ける人が自由に考え発想して、アイデア考えをよりリアルなものにするためにコミュニケーションをします。

 

このプロセスを「コーチング・カンバセーション」と言います。

 

 

 

同じ目標、同じビジョン

コーチとコーチを受ける者が同じ目標に向かって行く。

 

コーチはコーチを受けるものが未来と目標に向けてビジョンを描くのを手伝うという。

 

これがコーチングの考え方です。

  • 目標のイメージ
  • 課程のイメージ
  • 自分を取り巻く環境のイメージ

などを物語を語るように、イメージ上で展開させていきます。

 

当然いくつものストーリーやプロットが同時に進行していきます。

 

 

コーチは質問をする技術を必要とする

コーチにとって重要なことは、コーチを受ける側ができるだけ自由に何でも話せる環境を作ることです。

 

我々は普段警戒心を持って話しています。

 

何でも自由に話せるわけではありません。

 

だから最初は何でもいいのです。

 

どんな話でもいいのです。

 

いずれにしろ未来は不確かな訳ですからあまり確かなものを求める必要はありません。

 

質問による考えさせる技術

  • 現実的ではないよね
  • 絶対できないね
  • もっと大人の話をしよう

このような言葉は、

  • 何もするな
  • 何も考えるな

と言っているのと同じです。

  • もっと話をしてください
  • そこのところをもっと詳しく教えてください
  • 相手の立場だったらどう考えるでしょう

このように会話を広げ、会話を促進することがコーチの仕事です。

 

色々な角度から多くのことを話せるようにコーチは質問をしていかなければなりません。

 

 

シナリオを作る

ストーリーだけでなく、他の登場人物や季節、時間、音BGMなどなど、これらが全て加わることで物語に現実味が帯びてきます。

 

プロットに具体的な登場人物の顔、セリフや動き、設定場面、景色などのいわば映像のシナリオができあがっていくのです。

 

出来上がるにつれ未来は不確定なものではなくなっていきます。

 

シナリオを作る過程で、現実に対応する能力もまた引き出されていくのです。

 

 

まとめ

会話をする時、会話を作る時、そこで交わされる言葉と同じぐらい、イメージが大切です。

 

成功のイメージです。

 

コーチを受ける側が自由に語り、その物語を発展させることができるようになると良いでしょう。

 

 

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難易度の高い「沈黙」を作るスキル

コミュニケーションにおける「沈黙」にどう対応するか。

 

このスキルを身につけることによって、コミュニケーションの幅を大きく広がっていきます。

 

 

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沈黙はコミュニケーションにおける恐怖?

突然訪れた「沈黙」に体が硬くなってしまう。

 

やり場に困り、「何かこの現状打開しよう」と、

 

とりあえず何かを口にする。

 

そんな経験は誰しもあるはずです。

 

そうではなく、

「今、自分は何も口にすべきではない沈黙を相手に与えよう!」

そう思って間をとり、その場を相手と共有したことはありますか?

 

コーチングスキルにおいて沈黙の間の取り方について、対照的な場合があります。

 

 

ケース1

あるコーチは質問を投げかけて、

 

こちらがちょっと考えていると

 

気を使って色んなことを言います。

 

「質問が分かりにくかった?」

「具体的に言うとこういうことですよ!」

 

と一秒でも間が開こうなら、何か言葉を発してきます。

 

「もう少し考えさせて!」

 

と言いたくなる場面もしばしばあります。

 

 

ケース2

もう一人のコーチは、とにかく待つ人。

 

こっちが考えていると、いつまでも何も言わないでじーっと構えています。

 

三秒四秒ぐらいはいいです。

 

しかし、そのうちこちらが気まずくなって、ついどうでもいいようなことを喋り出してしまう。

 

ケース1のコーチよりはマシでした。

 

ただし、ベストではありませんでした。

 

 

沈黙の与え方

この二人からのコーチを受けたことで、

 

「どうすれば沈黙を効果的に顧客と共有することが出来るか?」

 

ということが、自分の中で明確になります。

 

それはまず、

  • 質問を投げかける
  • 相手が考える
  • すぐに答えが返ってこないとき
  • 好きなだけ時間を使ってゆっくり考えていいですよそれまでこちらは黙っていますから!

と顧客に伝えるのです。

 

自分がそう言われたことを想像してみてください。

 

少し気が楽に「沈黙」を使える気がしませんか?

 

相手に1度このメッセージを伝えておくと、

 

次の沈黙があっても、2人の間に沈黙はどう使われるべきなのかの合意がありますから、変な緊張感が生まれずにしっかり考えをまとめる時間が取れます。

 

 

まとめ

「沈黙」という普通は偶発的に起きる間。

 

相手から引き出すためのスキルとして、かけがえのない時間として、意図的に作り出してみましょう。

 

 

 

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「なに」を使いこなすコミュニケーションスキルとは

「なぜ」という言葉を使うと、なぜか相手を責めてるような詰問調になります。

 

これをコミュニケーションスキルを上げることにおいては、

 

「なに」という言葉を効果的に使うことが大切です。

 

 

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相手を警戒させず、答えやすくする

「なぜ?」という言葉の響きには、相手の責任を追及します。

問われた相手は、その原因や理由を求められているという攻撃感から、それを避けようとしてしまいます。

 

しかし、「なに?」という言葉を使えば、その人個人に攻撃性を持った言葉でなくなります。

 

言われた側は、客観的に問題を捉えることが可能となります。

 

しかし、問題解決のために「なぜ」という言葉を使うのは日常よくある出来事です。

 

ケース

なかなか成果の上がらない後輩部下に、

「なぜ成果が上がらないんだ?」

など、あなたが「なぜ」という言葉を使う状況を考えてみます。

 

相手からはどんな反応が返ってくることが予想されますか?

 

逆に、あなた自身が「なぜ」で始まる質問をされると、あなたの心の中でどんな思いが起きますか。

 

攻撃的な感じを受け、すぐさま理由や原因を答えないといけないという、圧迫感があるでしょう。

 

 

コーチングスキルおける「なぜ」は諸刃の剣

コーチングの現場では、「なぜ」の言葉の代わりに、「なに」を使うように努力します。

 

あまりに、相手から「引き出そう」という思いが強くなると、どうしてもこの「なぜ」という言葉を多用しがちになります。

 

しかし、実際は「なに」を使った言葉の質問の方が、相手の内側にあるものを引き出しやすいからです。

 

「なぜ」と言われると、

  • 現実を客観的に捕らえ、その理由を挙げるということが難しくなる。
  • それ以上攻撃されないように防御壁を築いてしまう。

場合が多いからです。

 

あなたも幼い頃から、「なぜ」と聞かれる場合は、ほとんどが悪いことをした時です。

 

良いことをした時には誰も「なぜ」とは聞きません。

 

「なぜ」という言葉を聞くと

  • 責められている
  • 攻撃されている

という風に想定して、防衛本能に入ってしまいます。

 

だからこそコーチングの場では、

「なぜ目標を達成できなかったのですか?」ではなく

「何が具体的に目標を達成の障害になったのですか?」と聞くべきです。

 

すると相手は客観的に目標への障害を違憲として挙げることが可能になります。

 

 

相手に客観的に考えさせる心の余裕を与える

この「なぜ」と「なに」の言葉を使い分けることです。

 

「なに」を使うことの方が、今までよりもずっと短い時間で多くの情報を相手から引き出すことが可能になります。

 

相手に、考える余裕や時間、客観的に問題を捉えることが可能になるからです。

 

相手を

  • 責めない
  • 攻撃をしない

言葉の使い方、言い回しがコーチングスキルにおいてはとても重要になります。

 

皆さんも、「なぜ」と言いたくなった時もぐっと堪えて「なに」を使うように心がけましょう。

 

 

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コーチングの極意は質問すること

ティーチングとコーチングの違い。

 

ティーチングはまず人に教えることを優先とします。

 

コーチは教えず、質問を投げかけ、考えさせることを優先します。

 

 

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聞き手がいるかどうか

会社の部下や顧客は、頭を整理するため、新しい考えを作り出すために最良のブレーンストーミングを求めます。

 

ブレーンストーミングとは

企業における創造性開発方式の一つ。米国のA.F.オズボーンの提唱による。10〜15人を集めて行う団体的方法で,一つの問題についてあらゆる角度から討論し,その場で回答を求め,短時間に大量のアイデアを得る方法。ルールとして,自由奔放が歓迎され,他人の発言への否定的・批判的発言は禁止される。
→関連項目デルファイ法

 

とあるエピソード

彼はテニスのレッスンプロとして活躍しています。ある時スキーのインストラクターをしている友人にテニスのコーチを依頼しました。

 

予想としてはスキーのインストラクターにテニスのコーチができるわけない、という考えを持たれる方が大勢だと思います。

 

ただし、結果は予想以上のものでした。

 

このスキーのインストラクターをしているコーチは、テニスのレッスンプロのコーチよりも教え方がはるかに上手かったのです。

 

正確には教えるという表現ではなく、彼はコーチングをしたのです。

 

テニスの腕前はもちろん素人です。

 

テニスを習う生徒から「引き出す」ことや生徒に「気づきを与える」ことに関して、十分にコーチとしての才能を持ち合わせていた訳です。

 

 

 

教えることをするのではなく、質問をする技術

スキーのインストラクターをしている彼は、テニスの技術に関して、もちろん詳しく知る由もありません。

 

彼が行ったことは教えるティーチングをするのではなく、テニスを習う生徒達に色々な質問をしたことです。

 

よくありがちなテニスのコーチは、「ボールをよく見て!」と言います。

 

しかし、彼は「ボールはどんな回転をしていますか?」と質問したのです。

 

すると本来見えない回転を見ようとするため、結果として生徒はボールをよく見る事に繋がったのです。

 

もちろんそれよりも前に生徒たちはボールをよく見ていたつもりです。

 

ただ、これは「つもり」であって、テニスのコーチが要求している、ボールの見方とは違うものだったのです。

 

しかし、テニスのコーチが要求しているボールの見方と、生徒のボールの見方の差を埋めるコーチング技術、質問の技術がなかったのです。

 

あるいはそういうことに気づいていなかったのです。

 

だから漠然と「ボールを見て!」という教え方になってしまうのです。

 

「教える側にとって当然のことであっても、

習う側にしてみれば理解できない場合がとても多く存在する。」

ということを知っておかなければなりません。

 

 

 

知識をどんどん与え続ける

顧客が目標を早く達成するためには、知識も技術もツールも必要になってきます。

 

しかし、それを全部コーチが与えるわけではありません。

 

コーチは顧客と共に知識や技術を共有し、どんな知識が必要なのか、どんな技術が必要なのかを一緒に見つけ出すことをします。

 

それがどうしたら身につくのか、どうしたら手に入れることなのができるのかを具体的にしていきます。

 

 

まとめ

コーチは教えるものではありません。

 

顧客などに対して目標を達成するために、必要な技術や知識、ツールを備えさせるのです。

 

このプロセスをがコーチングです。

 

 

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コミュニケーションスキルにおけるチャンクとは

相手の会話の中から、コミュニケーションによる「問いかけ」をする。

 

部下がどのような仕事ぶりを進めているのか?

 

今ひとつ状況的に見えない時に使えるコミュニケーションスキルです。

 

自分の中で小さな構図になるまで質問を投げかけ、具体化していく手法。

 

 

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チャンク=かたまり

チャンクとは簡単に言うと、塊のことです。

 

大きな塊のままではコミュニケーションしづらい部分があります。

 

チャンクダウンとは、大きなチャンクをほぐして小さなチャンクに細分化していくことを言います。

 

人間は、自分の過去の経験を一つのチャンク「塊」にして体験談としてストックする傾向があります。

 

 

ケーススタディ

「この前の仕事をうまくいった?」

と聞いた時、いきなり、具体的に

「あれとあれがうまくいった!」

と具体的に話し始める人はあまりいません。

「とりあえず、まあまあうまくいった!」

とか、

「あんまりうまくいかなかった!」

とか、その経験談を代表する一つの大きな言葉で答えます。

 

相手との関係に安心感が少なければ少ないほどこの傾向は強まります。

これがいわゆる表面的な対応です。

 

 

必要なスキル

ここで相手の具体的でない抽象的な答えに対して、「そうですか。」

と一言で終わってしまったり、

「この前の仕事を、難しかったよね。」

と抽象的な話し始めたのでは、相手のチャンクの中身を知ることはできません。

 

ここで必要なスキルがチャンクダウン。

つまり塊をほぐすというスキルです。

 

相手の言葉の塊を具体的な言葉に細分化していくのです。

 

「うまくいかなかったって、具体的にどんなことがあったの教えてよ!」

「商談の準備の資料に不足があって、出直す羽目になったんだよ!」

「それは大変だったね。何が不足していたの?」

「あの資料とこの資料がね・・・・」

 

相手の大きく固まった言葉を受けて、それをほぐす。

 

また塊を見つけて、それをほぐす。

 

相手の話を、自分の中でどんどんに塊(チャンク)に置き換えます。

 

その大きな塊に次々に質問を投げかけて小さくします。

 

このプロセスをコミュニケーションの会話の中で行います。

 

「まだここがはっきりしてないな!」という部分を質問にして返していく。

 

これを繰り返すことで、相手の大きな塊の中身を詳細に知ることができます。

 

また相手はとても深く話を聞いてくれた感じを受けます。

 

 

先輩上司としてのコミュニケーションスキル

「あの商談、どうなってる?」

という質問に対して、

「あんまりうまくいっていないんです。」

という答えを後輩部下がしてきた時に、

「うまくいってない、じゃないだろ!」

「何がダメなんだ!」

と詰問してしまったのでは、うまくいっていないことの中身を知ることは到底できません。

 

質問に後輩部下は大きなチャンクで返す。

 

そのチャンクをどうするのか。

 

それは先輩上司としてのあなたの役割です。

 

「大きなチャンクで帰ってくる。」

 

そう最初から認識していれば声を荒らげ詰問することもなくなります。

 

 

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相手がすぐに答えられる質問から

コミュニケーションスキルとして大事なのは、

 

「相手に対して大きなビジョンを聞く前に、小さな質問をいくつかに分けて行うこと」

 

です。

 

 

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コミュニケーション能力やコーチングを学び始めたころの失敗

相手から引き出すことの醍醐味を知って、

「よーし、相手から意見を色々引き出すぞ!」

と力んでしまう人が多いです。

 

ケース1

コーチングやコミュニケーションスキルに目覚めた人がいたようで、

  • 「〇〇さんってどういうビジョンを持っているんですか?」
  • 「会社をどうしていきたいんですか?」

と何の前触れもなく、いきなり大きな質問をしてきました。

しかも朝一番にです。

頭は回らないし、上司先輩としていい加減なことは答えられないので、とても息苦しくなります。

 

ただし、経営者としては長期ビジョンを持っておかなければなりません。

こういった質問に対してはすぐに答えられるように、ビジョンや自分の主張を持っておかなければなりません。

 

 

 

コーチングの基本は相手から引き出す

いきなり相手の懐に入って引っ張り出すような質問は逆効果です。

 

よくあるのは、先の話とは逆に、コーチングやコミュニケーションを学び始めたばかりの上司が部下に対して、答えにくい質問を投げかけてしまうことです。

  • 「この会社の中で将来どんなことを実現したいんだ」
  • 「どんなことを、ここでやりたいんだ?」

などといきなり大きい質問をしてしまう。

 

しかも、「引き出すぞ!」という顔をして、グイグイ質問してしまうものですから、聞かれた方がたまりません。

 

ただでさえ答えにくい質問が余計に答えにくくなってしまう状況です。

 

 

 

小さいものから徐々に

大きい質問に答える為には、自分の意識をしっかりと深く入り込ませる必要があります。

 

大きな質問に答える側にも、心持ち準備が必要となります。

 

朝起きたばかりで、まだ体が眠っているような状態の時に、いきなり重たい焼肉を食べさせられるようなものです。

 

相手との間に深い親密感がなければなおさらです。

 

 

 

コミュニケーションにもウォーミングアップは必要

人は基本的に不快なことはなるべくしたくないものです。

 

まず、相手の意識を「小さい質問で慣らす」必要があります。

 

上司先輩であれば部下に、

  • 「昼ごはん何食べた?」
  • 「子供の運動会いつ?」
  • 「その髪型いいね!どこでカットしてもらったの?」

といった、日常の何気ない、相手が抵抗感なく答えられる質問をいくつかします。

 

それから意識を徐々に内側に向けていく。

 

大きな質問もするのは、それからです。

 

 

 

まとめ

相手から多くを引き出すためには、

「大きなコミュニケーションを取る前に、コミュニケーションのウォーミングアップをすること」

です。

「小さい、必ず答えられる質問からしていく」

それが鉄則です。

 

 

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相手から物事を引き出すスキル

相手にたくさん物事を話させ、いろんなことを引き出したいのに、自分の方が一方的に会話をしてしまう。

 

こんな悩みを持っている管理職や上司が多いと思います。

 

そこで相手から物事や会話を引き出すコーチング術の方法です。

 

 

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質問をして、答えを受け取ったことを相手に伝える

コーチングにおける定義で「引き出す」ことは、

自身もまだ自分の中に眠っている才能や資質に気づいていない情報を引き出して、新しい行動を起こす為の知識に変えていくこと

です。

 

あなたの部下やお客様は、仕事をうまくいかせるための十分な知識や情報を自分の中に持っているかもしれません。

しかし、誰かが引き出さなければ永遠に口にされることのない思いや考え、意見が秘められているかもしれません。

誰かが真剣に引き出してくれるだけで、その人の行動や発言はずっと豊かなものになるでしょう。

 

では、具体的にどうするのか。

 

 

 

徐々に相手の心の扉を開ける

人間と人間が対話すれば、たとえそれが親子であったとしても、ある程度の人間性摩擦が生じます。

人は基本的に自分以外の人間に対して防衛を働かせているからです。

 

相手から何かを引き出すための第一歩は、

「相手が閉ざしている扉を少しずつ開けること」

です。

 

そして、扉を開けるためには日常から、一言を大切にする必要があります。

「おはよう」、「ありがとう」、「お疲れ様」

そんな当たり前の一言にどれだけの気持ちを込められるかで扉の開き具合は変化します。

向かい合ってから、固く閉ざされた扉に手をかけるのでは遅すぎるのです。

 

 

 

返答の技術

相手から物事や意見を引き出すために質問をします。

そして、その一つの質問に対して答えを受け取ったら、きちんと受け取ったことを相手に伝えます

「そうなんだ!」、「そう思ってたんだね!」

 

そしてここからの技術です。

それから更に相手を自由にする一言が必要です。

「それから」、「もっと聞かせて」

 

話の詳細分に関心があれば、さらに質問をします。

そして、また

  • 受け取る
  • 受け取ったことを伝える
  • 促す
  • 質問する

この過程が繰り返されることによって、相手は引き出されたという実感を持ちます。

 

 

 

まとめ

目の前の人の能力や気持ち、考えを引き出してみよう!

そう思った瞬間にあなたはその人にとって最大のコーチとなれるのです。

 

通りがかりの、日常の何気ないひと言に意識を向けて、大切にしてください。

 

 

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双方向のコミュニケーション能力

インタラクティブ・ソリューションで!

 

インタラクティブ・ソリューションとは?

インタラクティブ 「対話」または「双方向」といった意味で、ユーザーがパソコンの画面を見ながら、対話をするような形式で操作する形態を指す。 具体的には、コンピューターからの画像や音声によるメッセージに対して、ユーザーがマウスやキーボードを入力して操作を進めていく。

ソリューションとは、一般的には「回答」や「解決すること」などの意味を持つ英語である。 IT用語としては、企業がビジネスやサービスについて抱えている問題や不便を解消すること、および、そのために提供される情報システムなどを指す。

 

 

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考えを具体化

「うちの会社ではこれから人々を大切にすることを会社のコアバリューとしていきます」

なんか素晴らしいことを言っているように聞こえます。

しかし、言葉をはためかせただけで何がなされるのか、何をしないといけないのか具体化されていません。

 

ここに具体的に行動に移すためのアイデアがないとしたら、それは文字通り「ただの綺麗」な言葉に終わってしまいます。

必要なことはそれを実行するための具体的な考えアイデアとなるのです。

 

この人々を大切にするというアイデアを具体的にして行動を起こせるように持っていくまでには、

ある程度のコミュニケーション能力とコミュニケーションのボリュームが必要になります。

 

ここで大事なのは、

このコミュニケーション能力やコミュニケーションの量はアイデアを生み出す時以上になる。

ということを知っておかなければなりません。

つまり簡単に言うと「大変」ということです。

 

このように何か目標を達成しようということにおいて、頭でわかっていることを行動に起こすために、

お互いにあるギャップや溝を埋めるためにこのコミュニケーションによるコーチングの技術が必要になってくるということです。

 

どういう風にしたら行動を起こし行動を変えてくれることができるのか?

この課題に対していち早くコーチをつけるという知恵を見出したのはスポーツ選手でした。

すなわち、1人では管理しきれない課題と情報をコーチの間で解決していくということです。

ただし、そのスポーツの世界でもコーチは技術を教えるものだけと思われてきました。

知識と技術はコーチが持っているものであり、選手はそれを教えてもらうものとされてきたのです。

 

 

自発的な行動

しかし、最近では一方的に知識や技術を教えるだけでは選手がその知識や技術をうまくいかせないということが分かってきました。

選手自身がアイデアを活かすためには、それを使う本人が自らアイデアを見つけ出すという過程を踏むことが必要です。

 

ここで大切なのが、

「コーチから選手への一方通行でなく、選手コーチ双方向でアイデアを出し合い、それを検討し合う。

行動に移すためのアイデアも、双方向のコミュニケーションから作り出す。」

というこの一連のプロセスをコーチングと言います。

現在コーチングは従来のマネジメントにも変わる、最も怪しい人材開発の手法として主にスポーツやビジネスの場でも活用されています。

スポーツ界のコーチも専門的なスキルに加えて、コーチングというコミュニケーションスキルを学び教えるという立場から、自発的な行動を促すという立場へシフトしつつあります。

 

コーチング会話術

コーチングは自発的な考えを促す問いかけが必要になってきます。

具体化

タイムを縮めるために何をしたらいい?

「トレーニングです。」

どんなトレーニングをしたらいい?

「筋肉トレーニングです。」

どの部分の筋肉をトレーニングしたらいいかな?

 

なぜ?

 なぜ、トレーニングをするのですか?

「タイムを縮めるためです。」

それだけ?

「・・・。」

 

だれ?

 誰がタイムを縮めるのですか?

「私です。」

じゃぁ、他の人はいなくてもタイムは縮められますね。

「・・・。」

 

いつ?

 いつからタイムを縮めるのですか?

「今からです。」

 

 

まとめ

今現代、トップダウンによるもので成功するものは少なくなってきています。

カリスマ性がないとトップダウンによる成功はありません。

しかも、カリスマ性がある人は一代で終わってしまうことがほとんどです。

経営なども含めて、ひとりでやっているひと、ひとりでできることには限りがあります。

複数人集まった方がたくさんの意見や知恵が出ます。

そういった意見や知恵を出しやすい環境を作るのも、コーチング技術の大切さです。 

 

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