名プレーヤーが名コーチにはなれない
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コーチングとは教えるのではなく、相手から引き出し、相手に考えさせるもの!
会話というコミュニケーション
自分の過去の実績とコーチングの技術に量は必ずしも等しくありません。
名プレーヤーが必ずしも名プレーヤーを育てているコーチになれるとは限らないのです。
反対に、プレイヤーとしてはあまり目立たなかったにしても、コーチや監督になるとチームの育成、プレイヤーの育成に才能を発揮させる人もいます。
選手としての能力やスキルとコーチや監督としてのコーチングのスキルや能力は全く別物なのです。
名プレーヤーが名コーチになれるとは限らないのは、一言でいえばコミュニケーション能力がないからです。
簡単に言うと、相手の話を全く聞かない、聞く耳を持たないということです。
名プレーヤーであるかどうかは関係なくコーチとプレイヤーの間ではコミュニケーションの会話がしっかり交わされています。
選手の能力を伸ばすかどうか、選手の能力を殺すかどうかは、コーチはどのようなコミュニケーション言葉をかけるかどうかにかかっています。
どんなに素晴らしい技術を持っていたコーチだとしても、それをプレーヤーに言葉でコミュニケーションで伝えることが出来なければ全く意味がありません。
また、その技術を、プレイヤーがうまく使えるようになるためには一方通行の押し付けコミュニケーションでは全くうまくいきません。
ただほとんどの場合、コーチや上司などはプレーヤーや部下よりもたくさんの話をしてしまいます。
そのために、コーチや上司などは今のプレーヤーや部下の状態を理解したり、彼らがどんな動機なら行動を起こせるかについて知る機会を全く失ってしまいます。
したがって、ありきたりのことは言えるでしょうが、相手に行動を起こさせたり、相手の心をたきつけるようなアドバイスをするまでには至らないのです。
相手に考えさせるという技術
上司が部下を管理しすぎると、部下の自発性を失ってしまいます。
状況対応能力を低下させます。
部下は上司の指示に従えばいい、という考え方は否定できませんが、上司には任せる技術が求められます。
極度の管理が問題されると、その対極にある放任に陥りがちだということです。
ただし、放任と任せるわ、似ていますが全く違うものです。
放任されてしまえば、自分の仕事や行動に対するフィードバックもなくなります。
部下は成長の機会を失ってしまいます。
管理と放任の二極化に対してコーチングというものがあります。
会話を交わしながら
- 必要以上の管理はしない
- 部下の自発的な行動を促す言葉
に価値を見いだせるようにならなければなりません。
今現代求められているのは話を聞くのが上手いリーダーです。
コーチングとティーチングが全く違います。
コーチングは教えるのではなく、相手の自発的な行動を引き出し、考えさせます。
上司や監督管理する立場にある人は、コーチングを学ぶべき理由があるのです。
ワンマン管理職にありがちな過ち
- 相手を受容しない
- 提案や要望ができない
- 信頼関係が築けない
- 部下の聞く能力を理解せずに話してしまう
- 自分の過去の実績と現在のマネジメント能力が別のものであることを理解していない
- 効果的な質問ができない
- 部下を管理し過ぎてしまい、それによって自発性を奪う
- 自分は分かっていても、それを伝える方法を知らない
- 「人はそれぞれ考え方が違う」という原則を忘れ一つの考え方ややり方を押し通してしまう